うらわ美術館では1月29日(金)〜4月12日(月)まで展示室を貸し出しし、教育利用と一般利用による展示となります。

*平成22年度展覧会スケジュールは決まり次第ご案内致します。





図録の通信販売について

当館で開催した展覧会図録は、完売したものを除き現金書留にてお買い求めいただけます。
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〒330-0062 さいたま市浦和区仲町2-5-1浦和センチュリーシティ3F うらわ美術館 管理係
tel (048)827-3215

展覧会名
開催年
図録料金
送料
合計金額
ブラティスラヴァ世界絵本原画展―歴代グランプリ作家とその仕事
2009
1,700
290

1,990

ピカソ、マティス、シャガール…巨匠が彩る物語
2006
1,500
340
1,840
近代の美人画−その耽美と憂愁
2006
2,000
340
2,340
ヨーロッパ絵画名作展―宮廷絵画からバルビゾン派へ
2005
2,000
340
2,340
フルクサス展―芸術から日常へ
2004
2,000
340
2,340
創刊号のパノラマ―近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより―
2004
3,000
340
3,340
ポートレートの現代―聖徳太子からモンローまで
2004
1,500
290
1,790
まどわしの空間―遠近法をめぐる現代の15相
2003
1,600
290
1,890
読む風景、眺める本―初公開作品を中心に
2003
1,300
290
1,590
京都の日本画100年―栖鳳・松園から現代まで
2003
2,500
340
2,840
山本容子の美術遊園地
2003
2,500
450
2,950
融点・詩と彫刻による 報告カタログ
2002
600
210
810
融点・詩と彫刻による
2002
1,900
340
2,240
河村コレクション 竹久夢二 大正ロマンの寵児
2001
2,000
340
2,340
求心力/遠心力―うらわと現代の美術―
2001
1,700
290
1,990
20世紀美術の形と動き展
2001
2,000
340
2,340
人間国宝の工芸 増田三男・内藤四郎・富本憲吉―身辺から生まれる美
2000
2,300
340
2,640
もうひとつの扉―20世紀・アーティストの本―
2000
1,800
340
2,140
浦和画家とその時代―寺内萬治郎・瑛九・高田誠を中心に
2000
1,200
340
1,540

記載のない展覧会図録は完売したため、お求めいただくことができません。ご了承ください。

 


平成21年度展覧会スケジュール


広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展
2009年4月25日(土)〜6月14日(日)
ギャラリーA・B・C


コレクションによるテーマ展XII 瑛九 フォト・デッサン―『真昼の夢』を中心に―
2009年4月25日(土)〜6月14日(日)
ギャラリーD


ブラティスラヴァ世界絵本原画展―歴代グランプリ作家とその仕事
2009年6月27日(土)〜8月30日(日)
ギャラリーA・B・C


パレットのある展覧会―ピカソ、マティスから地域ゆかりの作家まで―
2009年9月5日(土)〜10月12日(月祝)   
ギャラリーA・B・C


オブジェの方へ―変貌する「本」の世界―
2009年11月14日(日)〜2010年1月24日(日)
ギャラリーA・B・C・D


*平成22年度展覧会スケジュールは決まり次第ご案内致します。




過去の展覧会

開館10周年記念
オブジェの方へ−変貌する「本」の世界− 

2009年11月14日(土)〜2010年1月24日(日)
ギャラリーA・B・C


  たとえば中世の写本や祈祷書。あるいは19世紀末、アーツ・アンド・クラフツ運動の中から生まれた、いわゆるブック・ビューティフルの数々。さらにピカソやマティスなど、近代の巨匠の手になるリーブル・ダルティスト。古今東西、美しい挿絵や凝った装丁の本、豪華な造りの様々な本が作られてきました。現代においてもアーティストたちの多くが美しい本を作り、あるいは本をテーマにして作品を制作しています。
  しかしそのような本のあるものは、しばしば私たちの常識を超えた「本」の作品となっています。一例をあげれば、知識や物語の容れ物としての本が、文字通り「箱」や「トランク」になってしまったもの。突飛とも言える様々な加工が加えられた「本」。異質の素材によって、異質の相貌を示す「本」。焼かれた「本」等々。アーティストたちは、なぜ「本」に惹きつけられるのでしょうか。そしてまた、なぜ「本」の通年を逸脱してゆくのでしょうか。そこに現代のメディアの多様化と可能性を見ることができるかもしれません。同時に現代のアートが、技法や素材をはじめ様々に脱領域化してゆく傾向を指摘することもできるでしょう。しかしそれでもなお、本がその形態や概念を拡張し、時には機能を剥ぎ取られた1個の「オブジェ」に変容するのはなぜでしょうか。そこにはメディアの多様化やアートの脱領域化傾向だけにとどまらない、目には見えない、しかしそれだけに一層根源的な何かがあるのかもしれません。
 本展では、アーティストたちを、そして私たちをも惹きつけて止まない「本」の魅力とその広がりの一端を、現在1000点を超えている当館のコレクションをもとに、未来派から現代の若手作家の「本」を通して紹介します。

<主な出品作家>
遠藤利克、柄澤齊、若林奮、加納光於、松澤宥、藤井敬子、脇田愛二郎、中村宏、福田尚代、安部典子、荒木高子、西村陽平、河口龍夫、村岡三郎、淤見一秀、山口勝弘、柏原えつとむ、李禹煥、堀浩哉、マルセル・デュシャン、ルーチョ・フォンタナ、アルマン、ピエール・アレシンスキー、ピョートル・コヴァルスキー、グドムンドゥル・エロ、ヴェロニカ・シェパス、ジョージ・マチューナス、ダニエル・スペーリ、ロバート・ラウシェンバーグ、アンゼルム・キーファー、メレット・オッペンハイム、他(順不同)

主催 うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会

協賛  ライオン、清水建設、大日本印刷

後援  テレビ埼玉、エフエム浦和

 

コレクションから―津久井利彰と細野稔人

2009年11月14日(土)〜2010年1月17日(日)
ギャラリーD


主催 うらわ美術館

 

 

パレットのある展覧会―ピカソ、マティスから地域ゆかりの作家まで-
2009年9月5日(土)〜10月12日(月・祝)
ギャラリーA・B・C


 絵画の楽しみ方には、いろいろな方法があります。もちろん、絵のモチーフや構図、色彩など、作品そのものに即して鑑賞するのが、第一の方法でしょう。しかしそれだけにとどまらず、その絵が描かれた時代や地域、状況など、興味は様々に広がっていきます。そしてそのような興味は、当然画家に対しても向けられるでしょう。どのようにしてこの絵が描かれたのか、その素晴らしさの秘密や創造の源はどこにあるのか、等々。たとえば画家が使っていたパレットを通して、そのような秘密の一端を垣間見ることができるかもしれません。パレットを見れば、その上で絵の具を混ぜ合わせて使っていたのか、あるいはカンヴァスの上で直接混ぜていたのか、というようなことも分かります。絵だけを見ていたのでは気付かなかった、新たな側面を知ることができるでしょうし、別の興味や感動を得ることもできるでしょう。
  本展は、笠間日動美術館所蔵の絵画とパレットに、当館所蔵の地域ゆかり作家の絵画を加えて60余点の作品で構成します。国内外の著名な画家たちの絵画に加えて、そのパレットを通して新たな魅力を発見することができるでしょう。またゆかり作家のパレットを通して、より一層の親しみを感じることができるでしょう。

主催 うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会

協賛  ライオン、清水建設、大日本印刷

後援  テレビ埼玉、エフエム浦和

 

 

ブラティスラヴァ世界絵本原画展−歴代グランプリ作家とその仕事

2009年6月27日(土)〜8月30日(日)
ギャラリーA・B・C


 ブラティスラヴァ世界絵本原画展(略称BIB)は、2年に一度、スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで開催される、ベテラン作家による世界最大規模の絵本原画展です。
  本展では、一昨年に開催された第21回展より、グランプリをはじめとする受賞者11名と、国内審査を経て同展に参加した日本人作家18名の作品をご紹介します。第21回展では38ヶ国、388人のイラストレーターが参加し、延べ2,740点の原画と477冊の絵本が審査されました。その中から選ばれた絵本原画を、実際に出版された絵本と共にご覧いただけます。
  また特集展示として、第1回展(1967年)から第20回展(2005年)までの歴代グランプリ作家とその仕事をあわせてご紹介します。同展が日本でまとまって見られるようになったのは第17回展(1999年)からですが、本展では、過去40年間分のグランプリ受賞作品が一堂に会します。第1回グランプリの瀬川康男(日本)から、ドゥシャン・カーライ(スロヴァキア)、スタシス・エイドリゲヴィチウス(リトアニア)、そして第20回グランプリのアリ・レザ・ゴルドゥジャン(イラン)まで、多彩な国々の豊かな個性の競演を、ご家族でゆっくりとお楽しみ下さい。



主催 うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会

後援  スロヴァキア共和国大使館、NHKさいたま放送局、エフエム浦和

協賛 ライオン、清水建設、大日本印刷



広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展
歌麿・写楽から幕末バラエティーまで

2009年4月25日(土)〜6月14日(日)
ギャラリーA・B・C

 浮世絵は、江戸時代に大衆文化の隆盛とともに庶民の間に花開いた芸術です。「美人画」「役者絵」「風景画」というテーマを軸に、その時々の風俗や流行、さらに庶民の趣味や趣向まで色濃く反映した多くの作品が生み出されました。それらは人々の身近なところにあって、日常生活の中で親しまれた芸術です。その一方で浮世絵は、ジャポニズムの中核をなす芸術として、19世紀後半以降のヨーロッパの芸術に多くの影響を与えました。
  本展では、歌川広重の「東海道五拾三次」(保永堂版)、同じく「五十三次名所図絵」(縦絵東海道)と葛飾北斎の「東海道五十三次」(小判シリーズ)を中心に、喜多川歌麿をはじめとした「美人画」、東洲斎写楽の「役者絵」、怪談などをテーマにした「妖怪絵」、ユーモラスな「寄せ絵」、幕末の横浜の風俗を描いた「横浜絵」など多様な作品、約220点を紹介します。江戸庶民の軽快で多彩な趣味や遊びの精神を反映したバラエティー豊かな作品群と、同時にそこにある大胆で確固とした造形性をお楽しみ下さい。



主催 うらわ美術館

後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉、エフエム浦和

監修 中右瑛(国際浮世絵学会常任理事)

企画協力 E.M.I.ネットワーク

氾濫するイメージ―反芸術以後の印刷メディアと美術1960's-70's

2008年11月15日(土)〜2009年1月25日(日)
ギャラリーA・B・C

1960年代の前衛美術は、現代音楽や舞踏、デザインなど、他のジャンルを横断するように越境し、いわゆる「反芸術」と名付けられました。続く70年代は、素材そのものをそのまま提示する「もの派」や、言語や記号を用いた観念的表現である「コンセプチュアル・アート」などを中心に語られることが多いと言えます。それらの表現は総じて禁欲的で、視覚的なイメージの豊かさからは程遠いものでした。絵画にとって冬の時代であり、「絵画」は即物的な「平面作品」へと素っ気なくその名称を変えたのです。絵画はアート・シーンの前線から後退を余儀なくされ、絵画的イメージが持つ構想力や想像力が喪失したかのような時代でもありました。

しかし時代と切り結び、それを映し出すヴィジュアルなイメージは、衰退したわけでも無くなったわけでもありませんでした。例えば横尾忠則の貼るたびに盗まれたという一連の演劇ポスターや、週刊プレイボーイで連載された『うろつき夜太』(柴田錬三郎著)をはじめとした数々のイラストレーションや本の装丁など。あるいは社会的な事件にもなった赤瀬川原平の「模型千円札」やそれに続いて『朝日ジャーナル』の回収という事態を引き起こした「櫻画報」等々。それらはアングラ演劇や舞踏、さらに安保闘争や学園紛争などの時代状況を濃密に内包しながら、多様なイメージが様々なメディアを通して、あたかも氾濫するかのように盛んに展開されたのです。

本展では、1960年代から70年代にかけてのそのようなヴィジュアル・イメージを上述の二人を含め、粟津潔、中村宏、木村恒久、タイガー立石、つげ義春、宇野亜喜良の作品を通して紹介します。ポスター、書籍(装幀)、雑誌(挿絵)、原画および関連する絵画や版画、オブジェなど、多種多様な多くの作品や資料で構成します。 

出品作家と作品
赤瀬川原平  ―模型千円札・櫻画報/オブジェ・ポスター・原画等
粟津潔    ―メタボリズムから花鳥へ/ポスター・装丁・版画等
宇野亜喜良  ―人間存在と性/ポスター・装丁等
木村恒久   ―ザ・キムラカメラ/フォト・モンタージュ・原画
タイガー立石 ―コマ割り絵画とマンガ/絵画・版画・原画
つげ義春   ―不条理/ねじ式原稿(出力)・版画等
中村宏   ―呪物的絵画/ポスター・装丁・絵画・原画等
横尾忠則  ―大衆的イコンから精神世界へ/ポスター・装丁・絵画・原画等
その他600点以上の作品・資料で構成します。

主催 うらわ美術館 、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会

協賛  ライオン、清水建設、大日本印刷   

後援  NHKさいたま放送局、エフエム浦和
 





コレクションによるテーマ展XI 郵便がつなぐ美術

2008年11月15日(土)〜2009年1月25日(日)
ギャラリーD

美術作品の中には、カンヴァスに描かれた絵や彫刻だけでなく、はがきや切手をモチーフにしたものや、郵便制度を取り込んで成立しているものがあります。日本では20世紀初め、私製はがきの認可後まもなく絵はがきブームが到来し、洋画家、日本画家を問わず数多くの美術絵はがきが発行されました。一方、イタリア未来派の画家たちはプロパガンダとして手描きの絵はがきを活用し、ロシア・アヴァンギャルドの作家たちは後にメール・アートの一端を担うことになるゴム・スタンプをいち早く作品の中に取り入れました。
1950年代半ば以降になると、単に切手やはがき、スタンプなどを手がけるだけでなく、郵便制度を意識的に利用する作家たちが現れるようになります。既存の美術制度に拠らない作品の自律と普及を目指し、作品を発表し交換する手段として、郵便が注目されたのです。最も早く郵便によるネットワークを確立したアメリカの作家、レイ・ジョンソンを筆頭に、様々なアイディアや表現を郵便で取り交わす「メール・アート」と呼ばれるジャンルも生まれました。ギルバート&ジョージは展覧会の招待状を「彫刻作品」として発送し、河原温は自分が起きた時間を毎日葉書で通知する「I GOT UP」シリーズを制作しています(ギルバート&ジョージ、河原温は出品されません)。塩見允枝子はイヴェントを促す招待状を世界各地のアーティストに送付し、返送されたイヴェントの記録から空間的な詩を意味する「スペイシャル・ポエム」をまとめました。既存の美術制度に縛られないこのような活動は、アーティスト・ブックの制作動機とも重なるもので、双方に携わる作家も少なくありません。
この展覧会ではうらわ美術館の所蔵品を中心に、郵便に関わる作品約30点を展示します。私たちの生活に身近な「郵便」という視点から作品を眺めることで、思わぬ面白さが感じられるのではないでしょうか。また、すでに様々なイメージをまとっている「メール・アート」という言葉に左右されることなく、広く「郵便がつなぐ美術」として作品を捉え返すことで、改めて美術と郵便との関わりについて考える契機になれば幸いです。


主催 うらわ美術館



表現者たち…ゆらぐ境界を越えて―収蔵作品と子どもの作品―

2008年9月6日(土)〜10月13日(月祝)
ギャラリーA・B・C・D

「子どもの表現、大人の表現、作家の表現」…同じように、色と形と素材によって構成された表現であっても、これらは往々に違う次元のものと捉えがちです。特に、子どもの表現に対しては、芸術に対する意識や知識、継続性などが不足しているために、芸術表現とは見なさないという意見があります。確かに、芸術、特に近代における芸術表現は、作り手の芸術意識によって成立しているという要素が強く、同時に、鑑賞する側にも同一の意識を要求することがあります。
一方、子どもの表現は、創造性の源泉からほとばしり出るような、真に自発的で独創的な作品を生み出す場合があります。そしてまた、鑑賞する側の意識の有り様によっては、その作品からインスピレーションや感動を得ることができるのではないでしょうか。
子どもの表現とは何ものなのか。そこから生み出される作品は、芸術か否か。展示環境を整えることで鑑賞する側の意識に何らかの変化を与えることができるのか。このような疑問が、この展覧会を企画するきっかけとなりました。本展では、美術館の展示環境の中で、子供たちの作品を当館の収蔵作品と一緒に展示し、両者のそれぞれの魅力を引き出そうと試みます。
絵画、本のオブジェ、彫刻など、うらわ美術館のコレクション約50点と、未来を担う子どもの作品約100点を同時に楽しんでいただくことを通して、芸術表現やそこから生み出される作品の価値を問いかけようとするものです。
同時に子供たちが作った映像作品の上映を行います。

主催 うらわ美術館

後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉


ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展

2008年7月5日(土)〜8月31日(日)
ギャラリーA・B・C

山脇百合子さんは『いやいやえん』(文:中川李枝子、福音館書店、1962年)で挿絵デビューしました。以降たくさんの絵本や童話などに、子どもや動物たちが繰り広げる楽しい遊びや冒険のおはなしを描き続けています。中でも二匹の双子の野ねずみを主人公とした『ぐりとぐら』は、1963年に誕生して以来シリーズ絵本として親しまれ、海外でも出版を重ねるなど、世代や国境を超えて愛されている人気作品の一つです。
山脇さんの絵は、登場キャラクターはもちろん、それ以外の草木や日常生活における小物までも丁寧に描き込まれ、読むたび、見るたびに私たちを穏やかで温かな気持ちにしてくれます。
本展は、宮城県美術館が所蔵する山脇百合子さんの絵本と挿絵の原画から選んだ23タイトル、約320点の原画や資料によって、山脇さんのイラストレーション世界を紹介するものです。キャラクターの生き生きとした表情や色使いなど、日頃から目にしている絵本とはまた一味異なる原画ならではの魅力をお楽しみください。

主催 うらわ美術館 NHKプロモーション 

後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉

協力 宮城県美術館 福音館書店 埼玉こどものとも社  

誌上のユートピア−近代日本の絵画と美術雑誌1889-1915

2008年4月26日(土)〜6月8日(日)
ギャラリーA・B・C・D

19世紀末のヨーロッパでは、印刷技術のめざましい発展を背景に、『パン』や『ユーゲント』、『ヴェル・サクルム』など、誌面そのものが「美術作品」と呼ぶにふさわしい美術雑誌が次々と刊行されました。日本でもこのような動きに刺激され、また連動するように、20世紀にかけて多くの美術雑誌が生まれています。

明治浪漫主義の文学と美術を代表する『明星』や創作版画運動の端緒を切り開いた『方寸(ほうすん)』、抽象的な表現の追及がみられる『月映(つくはえ)』をはじめ、美術雑誌は美術と文学の交流の場として、また自由な実験の場として大きく花開き、新たな表現の獲得にも繋がりました。この展覧会では、この時期日本で発行された主な美術雑誌を紹介し、その素晴らしさを再確認すると共に、同時代に制作された絵画にスポットを当て、相互関係に注目します。

雑誌の表紙や本の口絵にも真価を発揮した青木繁、藤島武二、恩地孝四郎ら同時代のすぐれた芸術家たちは、印刷芸術の華やかな誌面と交感しながら、どのように「ユートピア(理想郷)」を求め、実現していったのでしょうか。先駆けとなったヨーロッパ世紀末の美術雑誌を含み、油彩画約40点、日本画約10点、版画約40点、雑誌約40タイトル、書籍約40点、その他水彩画やドローイング、ポスター、絵葉書など200点あまりの作品(一部展示替えを含みます)から、世紀の転換期に繰り広げられた多様な試みと豊かな成果を振り返ります。

なお、 4月26日(土)〜5月18日(日)を前期、5月20日(火)〜6月8日(日)を後期として、一部作品の展示替えを行います。

開館時間  午前10時−午後5時/土曜日・日曜日のみ 午後8時まで
                          (入場は閉館の30分前まで)

休館日   月曜日(5月5日の祝日は開館)、5月7日(水)  

観覧料   一般 600円(480円)、大高生 400円(320円)、中小生 200円(160円)                *(  )内は20名以上の団体料金
       
主催 うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会  

後援 NHKさいたま支局

協賛  ライオン、清水建設、大日本印刷

ギャラリートーク 
4月27日、5月11日、25日、6月8日(隔週日曜日)14:00〜
自由参加。ロビーにお集まりください(当日の観覧券が必要です) 。
5月11日は森仁史氏(松戸市教育委員会学芸員)、5月25日は森仁史氏と堀越洋一郎氏(武蔵野美術大学教授)、4月27日、6月8日は当館学芸員が行います。



画家 岸田劉生の軌跡 油彩画、装丁画、水彩画などを中心に

2007年11月17日(土)〜2008年1月27日(日)
ギャラリーA・B・C

近代日本の洋画を代表する一人である岸田劉生は、愛娘麗子をモデルとした絵をはじめ、多くの作品で知られています。1891(明治24)年に生まれ、1929(昭和4)年にこの世を去った劉生は、わずか38歳という短い生涯において、近代日本絵画の独自性を探求する印象的な作品を数多く残しました。黒田清輝に油彩画を学び、同人雑誌『白樺』を通じて知ったゴッホやセザンヌら後期印象派に惹かれ、その後はデューラーらの北方ルネサンス絵画に影響を受けました。しかし、大正時代後半になると、それまでの西洋画への傾倒から一変し、東洋の美へ意識が強まります。洋画家のイメージが強い劉生ですが、晩年にかけては初期肉筆浮世絵や中国の宋元画など東洋的要素も取り入れ、大胆に作風を変化させていきました。
本展は、笠間日動美術館の収蔵品を中心とし、初期の作品から晩年に到るまでの劉生芸術の軌跡をたどるものです。「劉生の首狩り」と称されるほど多くの友人・知人を描いた肖像画や水彩画、版画を含めた約120点の作品によって画業を振りかえると共に、特に様々な表情・姿の麗子が登場する装丁画を通じて、劉生の新たな魅力を探ります。
       
主催 うらわ美術館 
後援 テレビ埼玉、読売新聞さいたま支局
企画協力 財団法人日動美術財団

 

コレクションによるテーマ展X 写真とアーティスト・ブック

2007年 11月21日(水)〜2008年1月27日(日)
ギャラリーD

様々な捉え方がある“アーティスト・ブック”を定義するのは非常に困難ですが、ひとつの考え方として、1960年代以降に美術家が作品集としてではなく表現媒体の一つとして冊子を意識し、制作した本のことを、狭義でアーティスト・ブックと呼んでいます。その多くはオフセット印刷で、部数は数百から数千に及ぶアーティスト・ブックは、モダン・アートの作家によるオリジナル版画を収めた豪華な挿絵本とは対照的に安価でシンプルなつくりですが、その内容はグラフィカルなもの、詩やタイポグラフィによるもの、コンセプチュアルなものなど様々な領域に及び、写真を用いた本も数多く制作されています。自らを「生きる彫刻」と称し、パフォーマンスを行ったギルバート&ジョージ。肖像写真を用いてモニュメンタルな作品を制作するクリスチャン・ボルタンスキー。自身で出版社を興し、本の作品を多数発表するハンス=ぺーター・フェルドマン。そしてアーティスト・ブックの先駆者の一人であり、その後の動向に大きな影響を与えたエドワード・ルシェの作品も写真によるものでした。
この、写真を用いたアーティスト・ブックは、写真集といかに異なっているのでしょうか。まず考えられるのは写真のクオリティです。既存の写真を流用したり、他人に撮影を依頼したり、自ら撮影することにはこだわらないことが多く、粗い粒子の写真を多用しています。写真自体を見せることが目的ではないからです。では一体写真はどのような働きをなし、何を伝えているのでしょうか。この展覧会では当館収蔵作品の中から写真を用いたアーティスト・ブックに着目し、43点を展示します。一部作品を手にとっていただきながら、一般にはあまり知られていないアーティスト・ブックの魅力を紹介します。なお今後も引き続き、詩やイラストなどのテーマをもとにアーティスト・ブックの小企画を開催していく予定です。

主催    うらわ美術館

 

風景、そして人・・・高田誠と渡辺武夫展

2007年9月8日(土)〜10月8日(月祝)
ギャラリーA・B・C

うらわ美術館では、地域ゆかり作家の優れた作品の収集を収集方針の1つにしています。本展ではゆかり作家の中でも、中核をなす作家である二人の画家を紹介します。

高田誠は1913(大2)年浦和(現・さいたま市)に生まれました。当初安井曽太郎に師事しますが、点描による独自の画風を確立しました。一水会を中心に、主に風景をモチーフとして対象を見つめる堅実な眼差しの上に、点描による装飾性が融合する多くの作品を制作しました。

渡辺武夫は、1916(大6)年東京本所区(現・墨田区)に生まれ、1920(大9)年浦和(現・さいたま市)に転居しました。光風会を中心にして、初期には主に正当的な技法に裏付けられた人物画を制作しましたが、国内外の風景画にも柔らかく暖かいスタイルを確立しました。 

活動の母体となる場は違っても、ともに埼玉の美術文化に貢献し、後に芸術院会員として活躍したところは共通しています。油彩を中心に各々30点の作品を通して二人の画業を振り返ります。
       
主催 うらわ美術館 
後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉

 

一水会と光風会の画家たち−収蔵作品より

2007年9月8日(土)〜10月8日(月祝)
ギャラリーD

「風景、そして人…高田誠と渡辺武夫展」に合わせて、 一水会と光風会の画家たち−収蔵作品より 」を開催します。高田誠は一水会の、渡辺武夫は光風会の、それぞれ重鎮の画家でした。本展ではそれに関連して、収蔵のゆかり作品の中から一水会と光風会の画家を3人ずつ、計6人紹介します。
川村親光の穏やかな武蔵野の風景画。小松崎邦雄の牛やフランス人形や舞妓像。小川游の厳しさの感じられる冬景色。光風会の設立者の一人でもあった跡見泰の安定感のある風景。寺内萬治郎の裸婦や確かな筆致のデッサン。田中実の水彩によるあでやかな女性像。これらは各作家の特徴のほんの一部です。それぞれモチーフや作風は違っていますが、いずれも堅実で確固とした作品世界をお楽しみください。

 

世界の絵本がやってきた ブラティスラヴァ世界絵本原画展

2007年7月14日(土)〜9月2日(日)
ギャラリーA・B・C

ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、1967年よりスロヴァキア共和国の首都ブラティラヴァで2年1度開かれている、世界最大規模の絵本原画展です。日本でもよく知られているボローニャ国際絵本原画展が新人作家の登竜門であるのに対し、ブラティスラヴァ世界絵本原画展では各国のベテラン作家の作品が一堂に会し、個性を競い合います。
2002年、2004年に続き当館では3回目の開催となる本展では、2005年に行われた第20回展から、受賞作品46点と日本人作家による出品作品56点、そして43カ国から出品された様々な絵本を紹介します。グランプリを受賞したアリ・レザ・ゴルドゥジャン(イラン)をはじめ、金のりんご賞受賞のリリアン・ブレガー(デンマーク)、ハン・ビョンホ(韓国)、金牌賞受賞のピエール・プラット(カナダ)、酒井駒子(日本)など、まさに世界各地から個性あふれる絵本原画が集まりました。出版された絵本と見比べながら、原画ならではの世界をお楽しみください。

また展覧会の後半部では、スロヴァキアの隣国、チェコの1920〜30年代を中心とした子どもの本と関連作品を紹介します。この時期チェコの子どもの本は黄金期を迎えました。その創始者の一人であるヨゼフ・ラダや近年日本でも注目が集まっているヨゼフ・チャペック、人形アニメーションの巨匠でもあるイジー・トゥルンカらの原画と共に、書籍を約70点展示。ラダとチャペックのアニメーション作品もご覧いただけます。

主催 うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会、
     (社)日本国際児童図書評議会(JBBY) 
後援  チェコ共和国大使館、スロヴァキア共和国大使館、日本チェコ協会、日本スロバキア協会、
     スロヴァキア国際児童芸術館(BIBIANA)、NHKさいたま放送局
協賛  ライオン、清水建設、大日本印刷、東京電力
協力  株式会社アット アームズ、株式会社レン コーポレーション

 

生誕100年記念 須田剋太展 生命の讃歌

2007年4月28日(土)〜6月24日(日)
ギャラリーA・B・C

須田剋太は、独特のおかっぱ頭とつなぎのジーンズという風貌で知られていますが、作品でも強烈な個性を示しました。1906年埼玉県吹上町で生まれ、その後浦和(現・さいたま市)に出て油絵を学びました。東京美術学校の受験に4度失敗し、画家を諦めかけますが、写楽やゴッホに出会い生涯画家になる決心をしました。戦前から戦後にかけて新文展および日展で3度特選になるなど、具象画家として着実にその地歩を築きましたが、戦後長谷川三郎と出会い彼の理論に共鳴し、まもなく抽象画に転向します。抽象画においてもその強烈な個性は変わらず、国外でも高い評価を得ました。1971年からは「週刊朝日」に連載の司馬遼太郎『街道をゆく』の挿絵を1990年まで、20年間、897回にわたり担当し、それによって一挙に知名度も高まりました。

本展は生誕100年を記念し、初期の日展特選作から抽象を経て絶筆にいたるまで、油彩、グワッシュ、書、陶芸など、多彩な作品を一望し、その全貌を紹介します。須田芸術に一貫する力強い魅力に迫るとともに、その中でも特によく親しまれている『街道をゆく』の原画を40点、特集展示します。

出品作品 
「築地本願寺」(1937年)ほか初期の作品 6点
「作品 1973 黄金」(1973年)をはじめとする抽象作品 21点
司馬遼太郎『街道をゆく』原画 40点
「酔芙蓉花」(1988年)、「遊女之図」(1988年)など具象作品 36点
年賀状のための十二支図 12点
書・陶の作品など 17点                計132点

 

コレクションによるテーマ展IX 和を装う本

2007年4月28日(土)〜6月24日(日)
ギャラリーD

日本の書物は、古来より巻子本や折本、冊子などの形態で活用されてきました。巻子本は物語絵巻や道中絵巻といった巻物で、折本はお経の形で用いられているのをどこかで目にしたことがあるでしょう。冊子形態では室町時代に中国明より伝わった装訂(糸でかがる袋綴じ)が、和装本の基本的な装訂方法として受け継がれ、長く人々に親しまれてきました。しかし明治に入ると、西欧文化の流入に伴ない生産性に富んだ洋装本が普及し始め、大量生産に適さない和装本は時代の変遷と共にその影をひそめることになりました。洋装本に囲まれた今日では、和装本のような「和」を感じる本と出会う機会は多くありません。 そこで本展では、「本をめぐるアート」に基づいた収蔵品の中から「和」にスポットを当て、和綴じ本や「和」の色あいを放つ素材・表現の多様な本を15タイトル136点紹介します。思わず触りたくなるようなちりめん加工の施された「ちりめん本」は明治期生れ。英語やフランス語、ドイツ語などの諸外国語版が出版され、広く西洋の関心を集めました。民芸運動の機関誌である『工藝』は、染布や和紙を装幀に、また各地で漉かれた和紙を料紙に用い、それ自体が工芸的な趣きを見せています。『寓話』や『ドン・キホーテ』、『出埃及(えじぷと)記』などの外国の物語は和風の挿絵や短歌で表現され、話の内容と表現方法とのギャップや奇妙な馴染み方が面白みを誘います。様々な分野で「和」が注目されている今、本の世界でも「和」の魅力を再発見してみませんか。

 

ピカソ、マティス、シャガール・・・巨匠が彩る物語

2006年11月18日(土)〜2007年2月18日(日)
ギャラリーA・B・C

ピカソやシャガール、マティス、ミロなどよく知られる巨匠たちが挿絵本を作っていたのをご存知でしょうか。20世紀中盤、モダン・アートの高まりと共に、オリジナルの版画を収めた挿絵本も一つの黄金期を迎えました。前世紀から続く版画への関心の高まりと技術革新、画家たちによる実験的な制作を背景とし、ヴォラールやスキラ、テリアードといった出版者が牽引役となって豊かな挿絵本の世界が花開いたのです。モダン・アートの作家たちは有能な刷り師の協力を得て版画特有の様々な表現を試み、一点一点が独立した作品として成立し得る挿絵を作り上げました。その上、あるテーマのもとに制作された連作版画としての挿絵は、単独の版画作品とは異なる魅力や広がりを有しています。
「本をめぐるアート」を収集方針とする当館ではこれまで多くの挿絵本を収集してきましたが、その中身をじっくり紹介する機会には恵まれませんでした。そこで今回は代表的な挿絵本9作品をピックアップし、3章に分けて紹介します。シャガールやピカソが描いた動物たち、サーカスに魅了されたマティス、レジェ、コールダーの色と形、ロンゴスやラブレー、ジャリ、ツァラのテキストを彩ったドランやミロ、シャガール。展示替えを挟みながら版画による挿絵を約270点展示します。
挿絵の依頼を受けながらビュフォンのテキストを参照しなかったピカソや、登場動物を自由に入れ替えたシャガール、自身で文章も書いたレジェやマティス、テキストと挿絵を一体化させたミロなど、文と絵の関係は様々ですが、いずれも創造性と独創性のあふれる挿絵となっています。作品成立をめぐる背景やあらすじ、画家たちの解釈と工夫と共に、版画の濃密な世界をお楽しみください。

出品作品
《いきものたち》
マルク・シャガール「寓話」1952年 ロンゴス著
パブロ・ピカソ「博物誌」1942年 ビュフォン著
《色、かたち、リズム――サーカスと共に》
アンリ・マティス「ジャズ」1947年 マティス著
フェルナン・レジェ「サーカス」1950年 レジェ著
アレクサンダー・コールダー「祝祭」1971年 ジャック・プレヴェール著
《文学との出会い》
アンドレ・ドラン「パンタグリュエル」1943年 ラブレー著
ジョアン・ミロ「ひとり語る」1950年 (前期のみ出品)
ジョアン・ミロ「ユビュ王」1966年  (後期のみ出品) 
マルク・シャガール「ダフニスとクロエ」1961年 

 

版画でめぐるパリ−藤田嗣治とアルベルト・ジャコメッティ

2006年9月9日(土)〜10月9日(月祝)  第1期  10月10日(火)〜11月17日(金)休室
2006年11月18日(土)〜12月24日(日) 第2期
2007年1月5日(金)〜2月18日(日)   第3期
ギャラリーD

26歳の時にフランスにわたった藤田嗣治(1886-1968)は「乳白色の肌」の裸婦像を描き、パリの寵児となりました。「パリの画家たちの中でもっともパリジャン」であると言われるほどにパリに溶け込み、晩年にはフランス国籍を取得しています。一方20歳でパリに出たアルベルト・ジャコメッティ(1901-65)は、戦争中に一時故郷スイスに戻ったものの、生涯の40年余りをパリで過ごしました。藤田もジャコメッティも、かけがえのない街としてパリを愛し慈しんだ美術家だと言えるでしょう。
この二人は共にパリをモチーフとした挿絵本を制作しています。ジャコメッティは毎日のように行き来していた通りやカフェ、アトリエなどを素早いタッチによりモノクロームのリトグラフに収め、藤田はオペラ座やパレ・ロワイヤル、シャンゼリゼ通りなどセーヌ右岸の名所を織り交ぜながら、様々な風景や風俗を独特の繊細な描写で銅版画に表しました。
この展覧会では、藤田とジャコメッティが愛しんだパリの街を紹介しながら、二つの挿絵本に収められた版画約70点を展示します。二人は一体どのような場所を描いたのでしょうか。作風は全く異なりますが、それぞれにパリの情緒や雰囲気を描き出しています。作品を鑑賞しながら、パリを旅する気分になっていただければ幸いです。なおこの展示は3期に分けて展示替を行い、毎回異なる作品を出品します。

出品作品  藤田嗣治「魅せられたる河」1951年
        ルネ・エロン・ド・ヴィルフォス著 ベルナール・クライン刊 
        エッチング24点

        アルベルト・ジャコメッティ「終りなきパリ」1969年
         アルベルト・ジャコメッティ著 テリアード刊 リトグラフ150点

主催 うらわ美術館

 

ウィルコンさんの動物ファンタジー ポーランドの絵本画家 ヨゼフ・ウィルコンの世界

2006年7月8日(土)〜2006年10月9日(月祝)
ギャラリーA・B・C

本展は、ヨゼフ・ウィルコンによる動物をテーマにした作品を紹介するものです。ウィルコンは東欧を代表する絵本画家であり、グラフィックデザイナーや彫刻家としても、動物を主役にした数々の作品を作り出しています。また世界各地でワークショップや著作物の出版が行われ、国際的にも広く活躍しています。
会場では廃材や流木、ブリキを用いて作られた、様々な種類や大きさの動物たちを展示します。丸太から生れたウサギや犬、鳥などのオブジェは愛らしく、魚たちはユーモラスでありながら海の神秘性をも感じさせてくれます。その他、絵本とその原画の展示により、個性的なキャラクターをストーリーと共にお楽しみ頂けます。
ウィルコンの生み出す動物たちはダイナミックで親しみやすく、表情も豊かです。そこには自然や動物など、あらゆるものに対する作家の温かな眼差しと深い愛情を感ぜずにはいられません。この楽しく優しさ溢れる世界で、素敵な夏休みの思い出を残して下さい。

ヨゼフ・ウィルコン Jozef Wilkon
1930年、ポーランドのボグチッツェに生まれる。クラクフ美術大学で絵画を、ヤギェウォ大学で美術史を学ぶ。1957年よりイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍。ライプツィヒ国際図書デザイン展金賞を皮切りに、ボローニャグラフィック賞、ライプツィヒ栄誉賞など国際展の受賞多数。また、2005年6月には、これまでの功績が称えられポーランド政府より文化勲章を授与された。ドイツ、イタリアをはじめヨーロッパ各地で展覧会や子ども向けワークショップを開催。ヨーロッパを代表する絵本作家。

主催 うらわ美術館
後援 ポーランド大使館、埼玉新聞社、テレビ埼玉
協力 株式会社アーテック
企画協力  WonderArtProduction

 

特別公開 培広庵コレクション 近代の美人画―その耽美と憂愁

2006年4月29日(土祝)〜2006年6月18日(日)
ギャラリーA・B・C

「女性美」は、古今東西を問わず、美術の永遠のテーマであると言ってよいでしょう。特に江戸時代は、浮世絵の流行とともに美人画が最も愛された時代でした。明治以降も、依然根強い人気を保って珠玉の名品が数多く描かれてきました。浮世絵の流れを汲む鏑木清方、池田輝方・蕉園夫妻、清方門下の伊東深水など、上方では、上村松園をはじめとする女流画家たちや、土田麦僊、菊池契月、甲斐庄楠音などが、印象深い名品を残しています。
このような美人画を見る機会は少なくはありませんが、近代美人画の全貌を知ることは容易ではありません。特に美人画のコレクターが長い年月と情熱をかけて収集した作品がまとまって公開される機会は、まだまだ少ないと言えるでしょう。本展はコレクターの全面的協力を得て、80点の作品を特別公開するものです。このコレクションの特色は、大正時代から昭和初期にかけての日本画特有の耽美的で憂愁を含んだデカダンス趣味にあると言えます。近代日本画における女性美が、どのように表現されてきたかを分かりやすく、興味深く紹介します。

主催 うらわ美術館
後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉
監修 加藤類子(美術評論家)

 

四方田草炎―竹林

2006年4月29日(土祝)〜2006年6月18日(日)
ギャラリーD

昭和6年から11年頃まで浦和に滞在した四方田草炎(1902−1981)は、戦中、空襲によって手元にあった全ての本画を焼失します。そして戦後、しばらくは本画も描いていますが、次第にデッサンばかり描くようになります。後年、彼は「デッサンが描けなければ、絵描きじゃない。60歳後半までデッサンをやり、80歳までに本画が描ければそれでよい」と語っています。 1947(昭和22)年頃から約3年間、茨城県の霧積山中にこもってデッサンに没頭し、その後1950年代から60年代にかけて充実した制作活動を示しました。
本展出品の「竹」の連作10点は平成17年に新収蔵となったものですが、制作年ははっきりとしていません。しかしこの時期、50年代のある頃に描かれたものと思われます。一部着彩はされていますが、多くの描き直しの線が残ったまま、所々紙を切り貼りして描き直したところもあります。サインや落款も入っておらず、未完のデッサンと言えるでしょう。画面もほとんど竹の幹だけが、一見無造作に無骨に描かれているだけです。情緒的な装飾性などは感じられず、むしろそれらを意図的に廃することによって、却って竹のしなやかな強靭さとでもいうものを表しているようです。一室が全てこの竹の連作で埋め尽くされた時、私たちはそこに現実の竹林とはまた違った四方田の「竹林」を見ることが出来るでしょう。

四方田草炎[よもだ そうえん]1902(明35)年−1981(昭56)年
埼玉県児玉郡北泉村(現・本庄市)に生れる。本名清次郎。1921(大10)年上京し、医学関係の書店などに勤めながら、川端玉章が創始した川端画学校夜間部に通う。1928(昭3)年、川端龍子の私塾、御形塾に入り、翌年、龍子が結成した青龍社へ出品。1930(昭5)年、第2回青龍展に出品した龍子の作品の画題「草炎」にちなみ、師より雅号を贈られる。この頃、浦和町に転居(1936年に東京へ転出)、バラックの画室を借り須田剋太と交流する。戦中、空襲で手元にあった本画をすべて焼失する。1947(昭22)年会発足に参加。群馬県霧積の山中で素描に没頭。デッサン力が尊敬する横山大観に認められる。作陶にも取り組むが、病気のため断念。東京で没。

主催 うらわ美術館




挿絵本のたのしみ−近代西洋の彩り


2005年11月19日(土)〜2006年2月19日(日)
ギャラリーA・B・C

19世紀から20世紀初頭は、多くの美しい挿絵本が作られ、広く愛された時代と言えるでしょう。この時期、印刷技術の発達によって、また本が庶民の生活の中に浸透してゆくにつれて、数々の魅力的な色刷りの本が生まれました。例えば、博物誌や旅行記の挿絵を通して、人々は新たな発見や驚きをどのように伝えようとしたのでしょうか。詩集に添えられた挿絵は、私たちをどのような夢想に誘うのでしょうか。雑誌にある挿絵は、時代の雰囲気やスタイルをどのように醸し出しているのでしょうか。これらに限らず、この時期は社会や生活が一気に多様化する時代でもありました。本展でも、実に様々な挿絵が紹介されます。さらに19世紀から20世紀へと時代が変わる時、挿絵もどのように変わってゆくのでしょうか。
本展では、そのような彩り豊かな挿絵本の世界を国内の個人コレクションから約300点で紹介します。このような挿絵本がこれだけ多く一堂に会し、その知られざる世界が紹介されるのは、珍しい貴重な機会となるでしょう。

主催 うらわ美術館/読売新聞東京本社/美術館連絡協議会
後援 テレビ埼玉
協賛 花王株式会社
企画協力 伴睦人コレクション

 

装幀と挿絵−新収蔵作品を中心に

2005年11月19日(土)〜2006年2月12日(日)
但し12月2日(金)〜12月4日(日)はイヴェント開催のため休室
ギャラリーD

日本の近代文学が展開する過程には作家と画家、文学と美術の密接な交流があったと言えるでしょう。画家によるカット(コマ絵)を多数掲載した『ホトトギス』や、文芸雑誌に挿絵を掲載する流行を生んだ『明星』、西洋美術を積極的に紹介し、展覧会を企画した『白樺』。小説雑誌に寄せられた日本画家や洋画家の口絵、画家による本の装幀など。作家も画家もそれぞれの領域に縛られることなく共に新しい時代を築こうとし、与謝野晶子と藤島武二、夏目漱石と橋口五葉、泉鏡花と小村雪岱らは名コンビとして、数々の美しい本を世に送り出しました。また大正末期から昭和初期にかけては石井鶴三、木村荘八らにより新聞や雑誌の挿絵が多く描かれ、挿絵の黄金時代を迎えました。
今回の展示では昨年度の新収蔵品を中心に、夏目漱石の「草合」(橋口五葉装幀)や泉鏡花の「斧琴菊」(小村雪岱装幀)、川端龍子、木村荘八、河野通勢らの競作による挿絵を収めた白井喬二の「富士に立つ影」など、日本近代文学を彩った装幀と挿絵約30点を紹介します。漆を引いた表紙、木版画をそのまま用いた見返しや口絵など、現在ではなかなか見られない“卓上芸術”の世界をお楽しみください。



さいたま市・岩槻市合併記念

浦和アトリエ村−画家と郊外
特別展示 田中保
遊べる本、作ってみたい本のいろいろ

2005年7月16日(土)〜10月10日(月祝)
ギャラリーA・B・C

主催 うらわ美術館
後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉

さいたま市・岩槻市合併記念として、三つの展覧会を同時開催 します。

浦和アトリエ村−画家と郊外
特別展示 田中保

 関東大震災以降の浦和には美術家たちが多く移り住み、アトリエ村のようだと言われました。当館では、「牧歌的風景の記憶−跡見泰と武内鶴之助にみる浦和アトリエ村のはじまり」、「デスマスクにみる友情−時代の共有者・奥瀬英三と林倭衛」、「赤羽夕景−高田誠と石井桃子の家路より」と今まで3回にわたりその様相を紹介してきましたが、本展はその続編として、須田剋太ら6人の特徴ある美術家の足跡を、浦和在住期を中心としつつ3篇のオムニバスで紹介します。作家の個性を見つめるとともに、作品に表れる時代背景やなぜこの地が好まれたのかについても眼を向けたいと思います。
  また、さいたま市と岩槻市との合併を記念して、共にゆかりのある画家、田中保(たなか・やすし)を特別コーナーで併せて紹介します。渡米、渡欧後、一度も帰国することなくパリで没したため、しばらく忘れられていましたが、近年裸婦をはじめとする作品で徐々に知られるようになった画家です。

第1篇   須田剋太と四方田草炎
第2篇   寺内萬治郎と麻生豊
第3篇   杉全直と瑛九
特別展示 田中保           

遊べる本、作ってみたい本のいろいろ  
          
 当館の「本をめぐるアート」収蔵作品・資料の中から、実際に「さわれる本」と、さわれないけれども見て楽しい「作ってみたい本」を紹介します。           
 当館の収集方針の一つ「本をめぐるアート」は、本にまつわる美術作品に焦点を当てた、国内では他に例のない試みであり、開館からこれまで多くの支持をいただいてきました。その中で常に頭を悩まされるのが展示の問題です。特定のページを開いたままケースの中に展示すると本の機能は奪われ、その魅力を十分に伝えることができません。一方、自由に中を見ていただくようにすると、触れば触るほど本は傷み、作品の保存という美術館のもう一つの使命が果たせなくなってしまいます。そこでこのジレンマから逃れ、展覧会でページを「めくる」楽しさを味わっていただくため、閲覧用資料の中からアーティスト・ブックや絵本など自由に触れる本を紹介します。飛び出す本、パラパラ絵本など遊べる本も出品の予定です。また、触れないけれども見て楽しい、造形の豊かな本の作品も展示します。「こんな本がほしい」「こんな本を作ってみたい」夢のプランが思い浮かぶような展示にしたいと考えています。ページをめくるごとに展開する本の世界を皆さんでお楽しみください。 ワークシートを無料頒布するほか、絵を描いたり簡単な本を作ったりすることのできるワークショップ・コーナーを設ける予定です。

出品内容:大竹伸朗、駒形克己、ロバート・サブダ、ヴェロニカ・シェパス、藤井敬子、ブルーノ・ムナーリ、横尾忠則、『アート・ワークス』など

 

山寺 後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展−宮廷絵画からバルビゾン派へ−
2005年4月29日(金祝)〜6月26日(日)
ギャラリーA・B・C

 日本では、印象派とそれ以後のフランス絵画を中心とした美術に特に人気があります。例えば印象派の絵画であれば、見ているだけでそこに軽やかな空気の流れやまばゆい陽光を感じることが出来ます。それは文字通り見ることの楽しみであり、純粋に視覚的な効果によって成り立つ絵画であると言えるでしょう。しかし西洋の長い絵画の伝統の中では、宗教や神話、文学、歴史に深く根ざしたそれまでの「物語る」絵画の方がむしろ主流であったとも言えます。それぞれの時代や画家の様式の違いはあれ、連綿と続く「物語性」の絵画の中にこそ、西洋の絵画の真髄を見出すことが出来るでしょう。
 本展ではそのような西洋の伝統絵画を、山形市の山寺にある後藤美術館のコレクションの中から18、19世紀を中心とした作品72点で紹介します。展覧会は、T.宮廷絵画からアカデミスムへ、U.バルビゾン派とその周辺、V.ヨーロッパ諸国の絵画、の3部で構成されています。T部ではブーシェに代表されるロココの絵画から新古典主義、ロマン主義、アカデミスムの絵画を、U部ではコロー、ミレー、ルソーなどのバルビゾン派とクールベを中心に、またV部ではイタリア、スペイン、イギリスなど各国の絵画を紹介します。
  これらの絵画は、時代、地域、またそれぞれの画家によって様々な特徴を示していますが、そのいずれもが「物語る」絵画としての魅力に満ちています。伝統に裏付けられた西洋絵画の様々な物語をお楽しみ下さい。

主催 うらわ美術館
後援 埼玉新聞社、テレビ埼玉
協力 山寺後藤美術館

 

開館5周年記念 フルクサス展−芸術から日常へ
2004年11月20日(土)〜2005年2月20日(日)
ギャラリーA・B・C

「フルクサス・オーケストラ」、「フルックス・ショップ」、「フルックス・スポーツ」、「フルックス・フード・アトラス」、「フルックス・ラビリンス(迷路)」、「フルックス・トイレット」、「フルックス・ウェディング」…。1960年代から70年代にかけて、アメリカ、ヨーロッパ、日本の各地で展開したフルクサスは、音楽、詩、美術、映画、演劇など様々なメディアを横断し、一見芸術とは無関係の食事やスポーツ、さらに清掃や冠婚葬祭をも取り込み、多岐にわたる活動を繰り広げました。フルクサスとは確固としたグループでも運動でもなく、主唱者である“議長”ジョージ・マチューナスを主軸に、人種や国境を越えて共感した作家同士が機会に応じて集った特異な“動き”であり、既存の美術概念に拠らず、日常の中に“芸術”を見出そうとするその精神は今も大きな影響を与え続けています。日本からも靉嘔、一柳慧、オノ・ヨーコ、久保田成子、小杉武久、斎藤陽子、塩見允枝子、刀根康尚、ワダヨシマサら多くのアーティスト-が参加し、重要な役割を担いました。
1994年の「フルクサス展」(ワタリウム美術館)、2001年の「ドイツにおけるフルクサス 1962-1994」(国立国際美術館)に続く本展は、国内の美術館で自主的に企画される初めてのフルクサス展となります。日本のアーティストや動向を見据えながら、国内収蔵の作品資料約500点をもとに、音や映像、出版物、パフォーマンス等、様々な角度からフルクサスを紹介します。絵画でも彫刻でもなく、まずパフォーマンスありき!のフルクサスを実際に体験できる機会も設ける予定です。
まさに芸術と生活の垣根を越え、ジョークとしての芸術、“アート・アミューズメント”を標榜したフルクサス。凝り固まった「芸術」の枠に捕われることなく、ユーモアやウィットに富んだフルクサスの世界をぜひ体感してください。

主催 うらわ美術館
後援 朝日新聞さいたま総局、埼玉新聞社、テレビ埼玉
協力 ギャラリー360°、富士ゼロックス株式会社 ART BY XEROX

 

新収蔵作品展(後期)瑛九/本をめぐるアート[海外編]
2004年11月6日(土)〜2005年2月20日(日)
ギャラリーD

当館では、二つの収集方針「地域ゆかりの作家の作品」「本をめぐるアート」に基づき、作品の収集を行っています。昨年度の新収蔵作品の中から、前期新収蔵品展(5月11日〜10月11日)に引き続き主な作品を紹介します。
前期では「本をめぐるアート[日本編]」と題し、日本で制作された19点の本をご紹介しました。明治から大正初期の日本の雰囲気を示す和紙の冊子本から、2003年に制作されたオブジェ的要素の強い銅製の本まで、様々な形と試みのユニークな本が展示されました。
本展(後期)では、前期に紹介されなかった「地域ゆかりの作家の作品」から瑛九(えいきゅう)の作品を、「本をめぐるアート」からは「海外編」をご紹介します。
昭和26年より浦和にアトリエを構えた瑛九は、写真、美術批評、版画や油彩等、多彩な活動を行って日本の前衛美術を牽引した作家です。瑛九が浦和の地で制作した実験的な作品のうち、晩年の点描による油彩画へ至る過程で様々に行った試みの足跡をご紹介します。
「本をめぐるアート[海外編]」では、17、18世紀の挿絵本や19世紀末の雑誌、20世紀初めのアヴァンギャルドの本や30年代の写真集等、時代やジャンルをまたぐ様々な作品をご紹介します。版画による挿絵や頁装飾の美しい本、文字の工夫や実験的な写真集等、それぞれの本が持つ多彩な魅力にスポットを当ててご紹介します。

主催 うらわ美術館

 

創刊号のパノラマ−近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより−
2004年9月4日(土)〜10月11日(月祝)
ギャラリーA・B・C

発行日が待たれるほどであっても、いつの間にか処分され、残されていることが少ないのが「雑誌」というものかもしれません。
この程、学術書などの出版で知られる岩波書店に、創刊号を主に様々な雑誌がまとまって保管されてきたことがわかりました。それらは、1867(慶應3)年から1956(昭和31)年までの間に発刊された雑誌2900余冊から成り、創刊号について言えば日本有数のコレクションに数えられるものです。集められた内容も幅広く、『太陽』や『婦人公論』のようによく知られたものも含む一方で、入手困難で稀少な雑誌が多いところに一つの特色があります。各種研究機関の紀要や地方の校友会誌、ガリ版刷りのミニコミ誌などがあるかと思えば、花柳界やカフェーの艶やかな同人誌もあるというように、硬軟とり混ぜたところもこのコレクションの魅力でしょう。
本展では、このようなバラエティに富んだコレクションの中から、美しい表紙や目をひくレイアウト、時代を映すカットや挿入写真に着目し、約1500冊の創刊号を選りすぐりました。それらを文芸誌や大衆娯楽誌、あるいは婦人誌、少年雑誌などといった従来の枠組みではなく、まさに創刊された年に従って紹介します。いつどのような雑誌がつくられてきたかを一望しながら、時代の空気、1冊1冊から発せられる創刊の意欲をぜひ感じとっていただきたいと思います。

主催:うらわ美術館
後援:テレビ埼玉、朝日新聞さいたま総局、埼玉新聞社
企画協力:岩波書店

 

新収蔵作品展(前期) 本のアート[日本編]
2004年5月11日(火)〜10月11日(月祝)
但しイベント開催のため7月9日(金)〜23日(金) の間休室
ギャラリーD

従来ギャラリーDでは「コレクションによるテーマ展」というシリーズ名のもとで、収蔵品をもとにした小企画展を開催してきましたが、本年度は昨年度収集した新収蔵作品の主だったものを紹介します。前期では日本で制作された「本をめぐるアート」の中から選んだ19点を展示します。
明治から大正初期の雰囲気を伝えるビゴーや杉浦非水の本。岡田龍夫や北園克衛のタイポグラフィやビジュアル・ポエトリーの面白さを示す本。関東大震災後の新しいモダンな感覚に溢れた吉田謙吉の本。望月通陽、山本容子、ヴェロニカ・シェパスの限定本としての美しさが際立つ本。横尾忠則のポップな感覚の本。オブジェとしての、あるいはオブジェ的な要素の強い村岡三郎、中村宏、安部典子のユニークな本もあります。

主催 うらわ美術館

 

ブラティスラヴァ世界絵本原画展−広がる絵本世界
2004年7月10日(土)〜8月29日(日)
ギャラリーA・B・C

ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、1967年、当時のチェコスロヴァキアで開催され、現在はスロヴァキアの首都ブラティスラヴァで2年ごとに行われている世界規模の絵本原画展です。当館では2年前に第18回展の国内巡回展を開催しましたが、本展は昨年開かれた第19回展を再び紹介するものです。 
受賞作品や日本人作家の作品による構成などは前回と同じですが、もちろん作品は一新され、また違った楽しい原画を見ることができます。また今回は歴代の受賞作家の中から、絵本原画に加えてタブローや立体、オブジェや陶芸など、豊かに広がってゆく楽しい造形世界も併せて紹介します。さらに「絵本原画の素材と技法」と題して、面白い素材を用いた原画や紙に描かれた原画以外の「原画」も紹介します。
子供たちのために作られた絵本ですが、絵本の世界は子供だけのものではありません。そこには多様な素材、精緻な技法、意外な発想などが溢れ、独自の世界を形作っています。大人も子供も、揃ってお楽しみ下さい。

主催:うらわ美術館/読売新聞東京本社/美術館連絡協議会/(社)日本国際児童図書評議会(JBBY)
後援:/スロヴァキア国際児童芸術館/スロヴァキア大使館/NHKさいたま放送局
協賛:花王株式会社
企画協力:BIB委員会/JBBY

 

ポートレートの現代−聖徳太子からモンローまで
2004年4月27日(火)〜6月27日(日)
ギャラリーABC

ポートレート(肖像画・肖像彫刻)は私達にとって最も身近な絵画や彫刻の主題です。洋の東西を問わず古代から数多くのポートレートが描かれてきました。しかし20世紀になると写真の普及もあり、ポートレートは似せて描くことや記録といった役割から解放され、個性や内面を見つめる画家独自の視点と表現で描かれるようになります。また、王や貴族など身分の高い人物だけでなく、映画スターや歌手といった身近な有名人たちも多く描かれるようになりました。現代のポートレートは、それまでの肖像画とは一味違う、新たな主題として拡張してきたと言えるでしょう。
本展では、現代、意欲的にポートレートに取り組む国内外の12人の作家を取り上げます。ピカソ、ダリ、デュフィ、ヴンダーリッヒ、ウォーホルの海外作家から、片岡球子、久里洋二、福田繁雄、合田佐和子、柄澤齊、山本容子、籔内佐斗司の国内作家まで、絵画、彫刻、版画の約250点をご紹介します。登場するのは聖徳太子、シェークスピア、孫悟空、マリリン・モンローなどなど、聖人や物語の主人公から俳優まで、現代ならではの幅広い顔ぶれです。画家達は彼らをどのような視点で見、表現するのでしょうか。また画家達の視点は私達の視点とどのように重なり、また異なるのでしょうか。現代の作家による多彩なポートレートをお楽しみ下さい。

主催  うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
後援  テレビ埼玉
協賛  花王株式会社
企画協力  総合美術研究所

 

まどわしの空間−遠近法をめぐる現代の15相  
2003年11月18日(火)〜2004年2月22日(日) 
ギャラリーA・B・C

主にルネサンス以降、遠近法は西洋絵画の第一の前提でした。それは近代自然科学の成果のひとつであり、従って単に絵画の図法のひとつというだけではなく、それ自体が近代の大きな思想でした。そして私たちは遠近法的な絵画空間を不変の真理であり自明のことであるかのように受け入れてきましたが、古今東西の空間表現の多様性を見てみると、必ずしもそうとは限りません。中世のヨーロッパや中国、また日本にも、それぞれ独自の「遠近法」がありました。とは言え西洋の近代遠近法は、私たちの視覚世界を強固に条件づけ、制約し続けていたと言えます。そしてこのような遠近法の束縛から逃れることによって、初めて20世紀の絵画が成立したとも言えるでしょう。  
本展では、このような遠近法について、強調や歪み、錯綜を示す作品やそれに関連しつつ様々に展開する作品を現代の視点から紹介します。絵画、写真、立体、インスタレーションなど多様なジャンルから、国内外の14人の作家と1組のコラボレーションによって15の表現として構成します。遠近法に基づく作品は、従来の素朴な受容と表現の範囲を越えて現在もなお様々に姿を変えて存在しています。そしてこのこと自体が、遠近法の持つ問題の大きさを物語っていると言えるでしょう。

出品作家
アンソニー・グリーン/川村直子/小本章×永原ゆり/ジョルジュ・ルース/タイガー立石/高松次郎/デイヴィッド・ホックニー/鯨津朝子/友利宇景/中村宏/平松賢太郎/福田繁雄/三尾公三 /屋代敏博/ヤン・ディベッツ

 

コレクションによるテーマ展VIII 浦和アトリエ村3
赤羽夕景−高田誠・石井桃子の家路より−
2003年11月8日(土)〜2004年2月22日(日)
但しイベント開催のため12月13日(土)から22日(月)まで休室
ギャラリーD

昭和の初期、浦和はアトリエ村のようだと言われていました。当館ではそこに集まった美術家たちを紹介し、その様相を探っていますが、3回めにあたる本展では、洋画家の高田誠、そして児童文学者の石井桃子に焦点を当てます。          
二人はほぼ同時代に浦和・中仙道沿いにある旧家に生まれ育っています。高田は、旧制中学在学中に「浦和風景」を描いて二科展に入選し、注目を浴びました。一方、多くの優れた児童文学を世に送り出した石井は、著書「幼ものがたり」で、浦和で過ごした幼少時代を描いて高く評価されています。
二人には、画家と文学者の違いを超え、共通して強く印象を受けた場所があります。都心への通勤通学途上に位置し、多くのさいたま市民にお馴染みの「赤羽」はその一つです。高田はその起伏ある地形に惹かれ、その夕暮れ時を独特の筆致と鮮やかな色調で表しました。この鮮やかな暮色は、この作品以降、多くの高田作品で見ることができます。石井も、浦和への帰り路、赤羽駅の高いプラットホームで見た空から、あのベストセラーとなった著書「ノンちゃん雲に乗る」の着想を得たと言います。  本展では、高田が描いた浦和近辺の風景画と石井の回想記とを照らし合わせ、二人に響き合う感性に迫ってみたいと思います。

主催  うらわ美術館

 

読む風景、眺める本  
2003年9月6日(土)〜10月13日(月祝) 
ギャラリーA・B・C

「地域ゆかりの作家の作品」と「本をめぐるアート」をテーマとするうらわ美術館は、開館から4年目 を迎えました。この間収蔵作品を主体に幾つかの展覧会を開催しましたが、昨年度新たに収蔵した85 点の作品を含め、未だに公開されていない作品も少なくありません。そこで未公開・新収蔵の作品を中 心に、美術館の「顔」である収蔵作品を親しみやすく紹介します。

《読む風景》
「地域ゆかりの作家の作品」では風景画に焦点を当て、武内鶴之助、須田剋太、高田誠らの作品約50点を展示します。ひとくちに風景といっても、作品によって描かれている場所や時間、色合い、描き方はそれぞれ異なります。いつ、どこを、どのように描いたのか――絵を構成する要素を辿ることにより、カンヴァスの枠を越えてイメージが広がり、独自のストーリーが浮かんでくるかもしれません。モデルとなった場所や制作にまつわるエピソードも紹介します。
《眺める本》
うらわ美術館では《美術としての本》《本をテーマとした美術》として「本をめぐるアート」を収集していますが、その領域は無限であり、たとえば何百部も出版された中の1冊であるものも、1点ものの作品も含まれます。なぜその作品が生まれたのか、本/作品の成り立ちと造本に着目しながら、ビアズリーやルオー、ウォーホル、中村宏、ソレイユ・ノワール出版など約50点をもとに、美術館における「本」の楽しみを紹介します。

通常、風景は眺めるもの、本は読むものと捉えがちですが、本展では風景を読み、本を眺めるという逆の視点に立つことで、様々な角度から作品を鑑賞する楽しみや面白さを紹介します。

主催    うらわ美術館

 

「本」の現代美術

2003年4月22日(火)〜10月13日(月祝) 
*イベント開催のため休室となる場合があります。
ギャラリーD

うらわ美術館では「本をめぐるアート」を収集方針のひとつとして作品を収集し、関連の展覧会を開催しています。ところで一言で「本をめぐるアート」と言っても、実に様々な種類の物があります。装丁や挿絵や製本に特徴や工夫のあるもの。詩画集のようにテキストとビジュアルイメージが一体となったもの。その作り手もデザイナーや画家や彫刻家から工芸作家まで色々です。今回はそのような中から、現代美術作家が本その物を作品として作った物、あるいは作品に密接に関連するものとして制作された本を特集展示します。併せてそれに関わる資料も出来るだけ多く展示します。これらの本たちはそれぞれの作家たちの仕事を垣間見るための窓としての本と言えるかもしれません。
主催    うらわ美術館

 

ウィーンの夢と憧れ 世紀末のグラフィック・アート

2003年7月5日(土)〜8月24日(日)
ギャラリーA・B・C

 グスタフ・クリムト、エゴン・シーレを輩出した19世紀末の都市ウィーン。ハプスブルク家が治めるオーストリア=ハンガリー帝国の崩壊と世紀末の不安の中、首都ウィーンでは耽美で退廃的な輝きを放つ独自の芸術が花開きました。とりわけグラフィック・アート(印刷芸術)の分野では、メディアや産業革命以後の印刷技術の発達とともに多くの芸術家が活躍しています。クリムトはじめ、オスカー・ココシュカ、オットー・ヴァーグナー、ヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザーら、絵画、建築、デザイン等あらゆる分野の作家が活躍し、豊かな展開を見せました。彼らにとってグラフィック・アートは自らの個性を発揮しながらも、時代の動きや嗜好を敏感に反映し実験的表現を試すことのできる絶好のフィールドであったと言えるでしょう。それらは街角を飾るポスターから書斎に並ぶ本や雑誌の装丁と挿絵、カレンダーやポストカードまで、ウィーンの街を様々に彩り、人々の手に渡りました。
 時代に適応し、人々に浸透したグラフィック・アートは、ウィーン世紀末芸術の特色を最もよく示しています。 本展では、「ウィーン」、「書斎」、「夢」の三部構成により、リトグラフや木版画を中心とする約360点をご紹介します。デッサンやデザインスケッチも含め、多くが初公開となる本展では、当時のグラフィック作品を網羅的に見ることのできるまたとない機会となるでしょう。今見ても斬新で多彩な作品により、時代のエッセンスと個性の共演をお楽しみください。

主催   うらわ美術館
後援   オーストリア大使館
企画協力 株式会社イン・シック

 

京都の日本画100年 -栖鳳・松園から現代まで−

前期 2003年4月26日(土)〜5月25日(日)
後期 2003年5月29日(木)〜6月22日(日)
ギャラリーA・B・C

千年の都・京都は、日本を代表する文化都市であり、同時に、大阪市などとともにわが国最初の政令指定都市になっています。この度のさいたま市政令指定都市移行を記念し、京都市立芸術大学芸術資料館の協力により「京都の日本画100年−栖鳳・松園から現代まで−」展を開催いたします。
近代以降の京都の美術界では、明治13年に京都府画学校がわが国最初の公立絵画学校として設立され、日本画の教育において特に大きな役割を果たしました。その後、明治42年に新たに京都市立絵画専門学校が創立され、現在の京都市立芸術大学へ発展していきます。大正7年に「国画創作協会」を結成して活躍した土田麦僊、村上華岳、小野竹喬、榊原紫峰らは、この絵画専門学校の第一期生でした。そして堂本印象、福田平八郎、徳岡神泉、池田遙邨、山口華楊ら個性豊かな画家たちがその後に続き、さらに戦後、「創造美術」を結成して新しい日本画の創造をめざした上村松篁ら、今日までの日本画の流れを語るのに欠かせない多くの作家がこの学校から巣立っています。その作品群はまさに京都美術の100年を映し出すものです。         
本展は、このように明治から現代に至るまでの京都の日本画の歩みを、京都市立芸術大学芸術資料館の所蔵作品を中心に紹介します。伝統を根底に保ちながらも、新しい日本画を生み出してきた京都画壇の俊英たちを一望しようとするものです。

主催    うらわ美術館
後援     京都市立芸術大学芸術資料館

 

平面と立体の間−インスタレーション・高島芳幸

2003年4月5日(土)〜20日(日)
ギャラリーA

うらわ美術館では地域ゆかりの作家の作品を収集し、展覧会を開催してきました。今回の特集展示は、平面作品と立体作品の間にある、あるいは両者とは違った次元に位置するインスタレーションを、ゆかり作家である高島芳幸の作品を通して紹介します。平面、立体、インスタレーションを同時に展示することにより、そのそれぞれの特性や独自性を垣間見ようと試みるものです。

出品作品と構成
・平面  櫻井英嘉 「無題No.162」、「無題No.168」
・立体  津久井利彰「MIDARE」
・インスタレーション  高島芳幸「新作インスタレーション」

主催    うらわ美術館



 
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